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Foot Corner Magも早いもので、今回で10回目を迎えました(パチパチ)。この記念すべき第10回のテーマはズバリ、バンズのボルトライン。Foot Cornerで扱っているバンズが、すべて海外モデルであることは以前にお伝えした通りだけど、中でもボルトラインのモデルは特別な存在。今回はそんなバンズ・ボルトに迫ってみよう。
ボルトラインのシューズは自由な発想で生まれる |
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スポーツシューズメーカーとして1966年に誕生したバンズだが、その人気を支えてきたのは、スケボーやBMXといったアクティブスポーツを楽しむ若者であり、普段履きのシューズとしてスニーカーを選ぶ人たちだった。つまりバンズというブランドは、ごく初期の頃からスポーツシューズというよりも、どちらかと言えばファッションアイテムに近い存在だったと言えるだろう。 その辺の事情は、同じアメリカのブランドである、ナイキやコンバースとは大きく異なる。ナイキもコンバースも、正統派スポーツシューズメーカーとして、様々なスポーツのアスリートを支えてきたのに対し、バンズはアクティブスポーツやカジュアル分野に特化した商品しか、用意しなかったのである。 そういった反主流、インディペンデントな性格こそは、バンズのアイデンティティであり、多くの人々が魅力を感じる点でもある。良く言えば個性的、悪く言えばアウトローなそのブランド性が、ストリートを根城にする、決して優等生ではない若者たちに支持されてきた。それがバンズというブランドのヒストリーだ。 しかしそういったバックグラウンドを持ちながらも、バンズ自身が自らのアイテムをファッションアイテムと謳うことは、決して無かった。その辺りは、あくまでスポーツシューズブランドとしてのスタンスを、保っていたと言えるだろう。時代の流れが状況を変化させたのは、2004年のこと。より一層ファッションシーンにコミットし、バンズのブランドイメージを向上させるための、新しいコレクション、“VAULT”が誕生したのだ。 ? |
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日本初登場となった2004年秋のカタログ。小さなカードを束ねた作りとなっており、LA在住のスケート系アーティスト、トラヴィス・ミラードの作品が全体を彩る。ハラコや家具用テキスタイルをアッパーに使った、ゴージャスなシューズも多いシーズンだった。 |
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1974年生まれでニューヨーク在住のグラフィティアーティスト、Chris Yormickをフィーチャーした2006年春のカタログ。7歳の時、両親に連れられて行った近所のストアで、$5で売っていたバンズを買ってもらって以来、ずっとバンズを愛用しているという。 |
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2007年秋では、ロウブロウアートの第一人者ロバート・ウイリアムスの作品を、大胆にフィーチャーしたシューズやアパレルが発表された。今年67歳となるロバート氏は、ガンズ&ローゼズのジャケットデザインを手がけるなど、商業デザインの分野でも有名だ。 |
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バンズはホットロッドに代表される、カーカスタムカルチャーとも密接な関係にある。それを裏付けたのが、2008年秋のムーンアイズとのコラボレーションモデルだ。目玉のアイコンがトレードマークのムーンアイズも、バンズと同じくカリフォルニアで生まれた。 |
| バンズはそれまでにも、ファッションアイテムとして十分に認知されていた。それが何故、あえて別のラインにする必要があったのか?疑問に思う人もいるだろう。理由の一つは恐らく素材や製法の自由度にある。その商品がスポーツシューズとして販売される限り、スポーツでの使用に耐えうる強度や耐久性が無ければいけない。 特にスケボーでの使用はシューズに大きな負担をかけるので、強度の低い素材をアッパーに使うことは許されないのだ。 しかしファッション用のシューズということであれば、強度についてのハードルは幾分下がることになる。それだけ自由な発想で、素材や製法を選ぶことが出来るようになる、というわけだ。 実際ボルトラインの各モデルを見てみると、高級なレザーが使われていたり、またそのレザーを編み込んで作っていたり、ニットが使われたり、ペイントが施されていたりといった、それまでのバンズには見られなかった手法が、多く取り入れられているのがわかる。 こういったスペックはスケボーをするには相応しくないが、ファッションアイテムとしてはもちろん「アリ」なのだ。そしてそれらのデザインは、バンズ内部のデザイナーはもちろんのこと、多くのペインターやグラフィックデザイナーとのコラボレーションによっても、数多く行われている。 長い間定番モデルとして愛されてきた、バンズのシューズをキャンバスがわりにアーティストが作品が作り、それがプロダクトとなる。そういったアーティスティックな商品開発が行われているのも、ボルトの特徴の一つと言えるだろう。歴代のカタログには、アーティストと歩んできたボルトの歴史が凝縮されている。 装丁にもアーティストのデザインが盛込まれ、毎シーズン異なった体裁をとっているが、そのようなカタログ作りをしているシューズブランドは、ボルト以外に無いだろう。 ボルトの存在は、バンズのシューズデザインを拝借して、自由な発想でシューズを作っていた、他のファッションブランドへのアンチテーゼとも言えるのではないだろうか。 もしかするとバンズ自身、そういった似て非なる競合商品が多数存在することに、歯がゆい思いをしていたのかもしれない。 しかしボルトが誕生したことで、バンズ自身が自由な発想でシューズを作ることが可能になった。SK8-HIやSLIP-ONのデザインは、バンズのオリジナルであるということを、強烈にアピールするための手段を手に入れたというわけだ。 |
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2005年春のカタログは、シューズ型に切り抜かれていた。チャールズ&レイ・イームズがデザインし、家具用に作られた生地をそのままアッパーに使った、スリップオンなどが登場して話題となった。テキスタイルに凝るのは、ボルトの一つの特徴と言えるだろう。 |
2007年春には1980年代に絶大な人気を博したスケーターブランド“パウエル・ペラルタ”とのコラボレーションを発表。スケーターでありミュージシャンでもあるレイ・バービーや、伝説のスケーター、スティーブ・キャバレロのシグネチャーモデルが登場した。 |
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2008年秋にはミュージシャンとしてもカリスマ的な人気を誇る、女性アーティスト、ナイアガラの作品をフィーチャー。彼女がヴォーカルを務めるパンクバンド、デストロイ・オール・モンスターズは、’80年代以降活動が途絶えているが、近年人気が再騰している。 |
2009年秋のコレクションでフィーチャーしたタカ・ハヤシは、幼い頃にアメリカに移住した、横浜出身のグラフィックデザイナー。ステューシーなどのスケートブランドを中心に、グラフィックを提供しているが、このコレクションではシューズデザインも行った。 |





















