• feature
  • column
  • BLUERIBBONS
  • footcornermagazines
  • aboutus
  • contactus
このエントリーをはてなブックマークに追加
Share on Facebook
Post to Google Buzz
Bookmark this on Yahoo Bookmark

芥川貴之志

Takatoshi Akutagawa aka AKU
ファッションディレクター

Footcornermag.編集長

1990年代よりスニーカーコレクションを始め、エディター、スタイリストとして活動する傍ら、スニーカーメーカー各社のプロジェクトに参画。「Foot Corner」のプロデューサーであり、当Webマガジンの編集長も務める。本日は’80年代のヴィンテージ”ERA”を着用。

恐らく1970年代のものと思われるシューズボックス。「Custommade for you」と書かれている通り、当時はオーダーメイドで作られていた。大量生産が開始されるのは1980年代に入ってからである。

初期のヒールには、創業者の名前そのものである「VAN DOREN」という文字が刻まれていた。’70年代後半からはいわゆるスケボーロゴが登場、さらに’80年代後半にはただの「VANS」に変わった。

’70年代末のスケボーパッチのモデル。“OFF THE WALL”という言葉は、当時バンズストアで働いていたスケーターたちが、プールの壁から飛び出して空中でターンすることを表現するため使い出した。
1970年代にスケボーと同じく西海岸からBMXというムーブメントが生まれた。BMXのライダーたちにもバンズを愛用する者が多く、バンズ自体もBMXをプロモーションに大いに利用していた。

前ページで書いた通り、バンズはバルカナイズ製法によって作られるシューズでその歴史をスタートした。しかし’80年代に入る頃には様々な分野に手を広げ、バルカナイズではないランニングシューズやバスケットボールシューズ、果てはレスリングシューズまで作る総合スポーツシューズブランドとなっていた。
しかしそのセールスは惨憺たるもので、1984年には会社そのものが経営破綻し、民事再生法の適用を受けるに至ったのである。

?

一度は経営を離れていたポール・ヴァン・ドーレン氏を再び会社に呼び戻し、バンズは息を吹き返すのだが、その過程でバンズはよりバンズらしさを意識するようになっていった。

?

それ以来、バンズのラインナップの中心となってきたのは、創業以来変わらないバルカナイズ製法のシューズたち。もちろんコアなスケーターたちをサポートするために、進化したスケートシューズも開発してはいるが、バンズユーザーの大多数を占めるストリートユーザーにとっての永久定番は、やはりバルカナイズのクラシックモデルなのだ。

この事実は僕ら日本のファンにとっても変わらないが、日本市場におけるバンズにはアメリカ本国とはちょっと異なる事情がある。実はバンズの日本法人であるバンズジャパンは、有名なABCマートという小売店を展開する会社によって運営されており、そのラインナップは同社が独自に企画した商品が主体となっているのである。僕ら日本人が、インポートブランドであるバンズを安く買えるのは、そうしたABCマートの企業努力があるからこそなのだが、反面海外で展開されている商品の中には、日本に入ってこないものもあるというデメリットがある。

?

そこでFoot Cornerでは、海外でラインナップされているVANSの中からデザインの優れたモデルを選び出し取り扱うことに決めた。つまりFoot Cornerにあるバンズは、国内ではあまり流通していない珍しいモデルが多い、ということなのだ。

?

ここに紹介するバンズもすべて2009春夏の海外展開モデルで、Foot Cornerが扱っているものだが、特殊なモデルゆえに入荷量が少なく、一部を残してこの記事を書いている時点で既にSOLD OUTとなってしまっているのが残念。しかしながら、今後ともレアなバンズは続々入荷する予定なので、期待して頂きたい。

ERA
エラはバンズ最初のモデル#44を元に履き口にパッドを入れスケート向けに改良したモデル。写真の商品はリサイクルコットンを使うなど環境に配慮したコンセプトの最新作。
SLIPON
1982年公開の「Fast Times At Ridgemont High」という映画において俳優ショーン・ペンがチェッカー柄のスリッポンを履いて以来、この柄はバンズの代名詞的存在となっている。
OLD SKOOL
オールドスクールには“JAZZ”という俗称もあった。当初はBMX用に開発されたシューズだったが、現在発売されているものはスケーター向けにリファインされているという。
SK8-HI
スケートハイの登場はバッシュを好んで履いていたスケーターたちに歓迎された。こちらは上質な天然レザーを使用した高級版とも言うべき仕様。オールブラックレザーが渋い。
CHUKKA
チャッカはワラビーやデザートブーツのディテールをスニーカーに取り入れた画期的なモデルと言えるだろう。多くのメーカーがこのスタイルを真似したが元祖はバンズなのだ