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NIKE DUNK
コラム|ナイキ ダンク
TEXT+PHOTO :: TAKATOSHI AKUTAGAWA
ナイキのレジェンダリーシューズの一つ、ダンク。しかしユニークなことに、このシューズがレジェンドを作ったのは、オリジナルが発売されていた時のことではない。このシューズはもともと、エアジョーダンやエアフォース1の下に位置する、学生でも買いやすいロープライスなノンエアシューズとして発売された。様々なカラーリングが用意されたのも、学生のチームシューズとしてのニーズを満たすため、各校のスクールカラーを取り入れたからだった。
1985年から翌86年まで、2年ほどの期間でダンクの販売は終了。絶版シューズとなった。しかし1990年頃から東京で始まった、ヴィンテージムーブメントの渦中、ダンクは一躍人気となる。
アイコンになったのは、ネイビーxイエローやイエローxブラックといった、他のバスケットシューズには見られない、奇抜なカラーリング。日本未発売だったこともあり、国内に流通していた数が極端に少なく、幻のシューズとして注目された。ブームにあやかって、海外からは大量のオリジナルダンクが、新品・ユーズド問わず輸入されていたが、その凄まじい人気ゆえに、供給が需要に追いつくことはなく、たとえ中古であっても10万円以上で取り引きされる事態となっていた。
そうした東京を中心としたダンク人気に後押しされ、1998年、12年ぶりにダンクが発売される。この時すでにダンクは、ナイキを代表するモデルの一つに数えられていた。
しかし発売早々、ナイキはある問題を抱えることになる。工場が本来指定していたのとは違う、反転したカラーリングで製品を上げてきてしまったのだ。このファーストロットは、本来であればお蔵入りとなり、廃棄処分となるのが妥当なところだが、それにはあまりにも量が多すぎた。そこでナイキは一計を案じ、この“失敗作”を通常のインラインとは異なる“スペシャルモデル”として、インラインモデルとは違う販路で市場に流したのである。
このスペシャルモデルは通称“裏ダンク”と呼ばれ、スニーカーマニアを虜にした。そしてダンクは人気モデルとしての地位を不動のものとしたのである。まさに災い転じて福と成すといった格好だが、こうしたエピソードもまた、ダンクのレジェンドの一つ。
そしてオリジナルの販売終了から四半世紀を経た2011年。ダンクは再び、脚光を浴びるべき存在となる。最大のトピックは“裏ダンク”の復活。そしてフラグメントデザインのスペシャルモデルも登場する。インラインモデルでも数々の新しいカラーリングをまとったダンクが登場し、スニーカーシーンの話題をさらうだろう。
2010年12月16日。NIKE STUDIUM TOKYOでは、この新しいダンクのコレクション発表が行われ、様々なジャンルのインフルエンサーを交えた、フォトセッションも同時に行われた。フォトグラファーは新田桂一氏。東京の「今」を切り取った写真の数々は、これからダンクとともにメディア上を賑わすことになるだろう。
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